橋本久仁彦さんと、長野県小谷村大網の集落を訪れ、集落の方たちと円坐、未二観、影舞の舞台をともにする3日間を過ごします。旅の道連れ、募集中です。
大網の友人たちの、自然と共に集落の方たちと日々を尽くして生きていく姿を思い浮かべると、ときに自分とはあまりにも違う、僕には到底持っていない何かを感じ、存在の大きさに目をつぶってしまうような気持ちになったりもします。
けど、でも、しっかり目をあけて見続けていると、その存在の光に照らされて、そうだ自分もこの東京で、自分なりの必死さを持って生きている姿があるじゃないかと、一人じゃ照らせない自分の足元、少しだけ明かりが灯ります。
彼らから感じる存在感は、その背中に背負うものから滲み出るのか。幾百年も重なる土地の歴史の流れに自分の身を連ね生きるひとたちの姿に、僕はこの東京で忘れがちになるものを、身体の内側から思い出し蘇らせに行くのか。
今年に40になり、父と母と、祖父、祖母、連綿とつづいてきたバトンの最後に今自分がいるということを、そして、この僕の先に続くバトンの連なりを終わらせず、次に渡したいという強い想いがあります。背中の後ろにいる存在に、やっと目を開けて見ることを始めました。
重荷だと思っていたものこそが、実は自分の力の源でした。橋本さんや円坐仲間、そして大網の友人たち。何かを背負って生きている人たちに、少しずつ少しずつ、学ばせていただいています。
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先日、円坐の途中で、影舞の時間を持ちました。
そのときの参加者の方、普段はニコニコ笑顔のある方、
にこやかにお話する元気な感じの人でした。
でも影舞になったら、すごく表情が凛として、
まっすぐ何かを見るまなざしと、立ち姿も芯があって、すごく綺麗だった、、、。
一緒に舞ってる方の大きな物腰を感じさせる立ち姿と、
時代と時代が無言で通じあうようなものを見せてもらったような、、、。
普段の日常会話や日常生活の場面では浮上してこない、
その人が深いところで持っているもの。
ごくごく微量に持っている、
でもそれが無くなったらその人で無くなってしまうようなもの。
円坐や影舞の場では、
そのような、その人のその人たらしめている何かが現われてくる。
その人の深いところにある微細な、言葉以前の、言葉にならない、
感じることでしか感受できないその人らしさが、すごい濃度で現われてくる。
日常の意識化では感受できないその人たるもの、
気配、たたずまい、表情、しぐさ、、、が、
今ここに生まれ、生きている、生(ナマ)、生(セイ)、、、
言葉を挟む余地などいっさいない濃密な姿で、僕の目の前に、在る。
円坐や影舞の場で、僕はそのような接触を体験してきた。
小谷村、大網で暮らしている僕の友人たちは、移住者ではあるけれども、大網の土地と、ひとつながりになっているように僕には見えている。
そのうっすらと見えるそのつながり、、
大網があるからその人であり、そしてその人であるからこそ、
僕には大網がただ自然豊かな気持ちのいい田舎、だけではなく、、、
大網という土地は大網という土地でしかないという、そういうものを感じている。
うまく表現できないけれど、そうなんだと思う。
そんな大網という土地で、そしてそこに暮らしている大網のみんなと、円坐や影舞の場を共にできることは、
この上なく嬉しく、とても楽しみに思っています。
去年、橋本さんと大網に訪れたとき、
元々は大網の小学校で、今は自然冒険教育を担う「OBS」という団体が事務所に使っている建物を見学しました。
2階のある一室は、小学校時代のものが保管されている部屋になっていて、そこで、大網ではじめてこの学校が建てられてからの年表が飾られていました。
学校ができてからの、いろんな出来事が記載されていた。
後半は、近くの学校が大網分校に吸収されていく記載が増え、
そして最後の行は「北小谷小学校大網分校 閉校」と書かれていた。
その行を読んだとき、僕はなぜだか涙が止まらなかった。
学校がなくなった。僕にはどこからか深い悲しみを感じた。
でもその後、集落の人たちは学校だった場所に「OBS」を誘致し、
OBSの人たちは、集落の人たちとの絆を大事して時間を共にしてきた。
そしてOBSを辞めたあとも、大網に残り、自分たちが生きる場所として、大網の人たちとその土地で暮らすことを決めた。
その人たちが、不思議な縁で出会うこととなった大網の友人たち。
何事にも終わりがあって、でも何かのはじまりでもある。
なくなっても、また生まれてくるものもある。
大網の友人たちの言葉。
この言葉に、僕はグッとこみあげるものを感じる。
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私たちはここに暮らす人たちに魅力を感じ、自分が最後に暮らしていく場所を“ここ”と決めました。
他人のために何のためらいもなく差し伸べられる「おじちゃん、おばちゃんたちの手」に、何度も助けられ心を温めてきた。
おじちゃんおばちゃんたちが私たちの理想。
おじちゃんおばちゃんの様に、あったかい百姓になりたい。
この土地に根を下ろし、人や土からたくさんの栄養を吸収して豊かに育つ木々のように、この場所で暮らす。
※「くらして」の4人の思い
(http://econavi.eic.or.jp/ecorepo/together/324)より引用
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今年も、大網と大網のみんなに会いに行きます。
中尾聡志
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「ミニカウンセリング(未二観)・円坐・円(縁)坐影舞舞台」
~一(いち)から出直し編~
【晩秋の陣】長野県小谷村・円(縁)坐影舞舞台 11/4・5・6
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●日程:
2018年11月4日(日)~6日(火)
・集合:11月4日(日)12:30
・解散:11月6日(火)13:30
●場所:
大網農山村体験交流施設「つちのいえ」
長野県北安曇郡小谷村大字北小谷9326
http://kurashite.com/
TEL:025-561-1023 FAX:025-561-1025
Email:kurashite@gmail.com
アクセス:この案内の最下部をご覧ください
<食事・宿泊について>
・食事はブランチと夕食の一日二食です。
・初日のブランチはありません
初日の昼食が必要な方は別途ご準備します(別途料金)
・最終日はブランチ後、解散となります
・宿泊は男女別の相部屋になります。
・お風呂は、近くの温泉に行く予定です。(別途料金)
●参加費:
54,000円
宿泊および食事代 15,000円
および全ワーク費 39,000円
【早割】9月30日まで 48,000円
●募集人数:10名程度
●守人:橋本久仁彦さん(プロフィールは一番下にあります)
●主催:中尾聡志・中尾絢子
●協力:くらして(http://kurashite.com/)
●内容:円坐、未二観、円坐影舞舞台、大網散策など
<お申込み/お問い合わせ>
ordinaryworld0420@gmail.com までお送りください。
お申し込みの際にはメールの件名を「小谷村大網円坐影舞舞台申し込み」とし、下記項目をご記入ください。
─お名前
─ご連絡用メールアドレス
─当日ご連絡のつくお電話番号
─初日の昼食をご希望の方は、事前にご連絡ください。
─会場までのアクセスの方法。電車か車か。
電車の場合、最寄り駅から送迎いたします。
─初日と最終日、最寄りである平岩駅から会場までの送迎が必要な方は、
平岩駅到着・出発予定の日時をお知らせください。
─円坐、ミニカウンセリング、影舞、縁坐舞台のご経験の有無
─その他、参加動機、主催者や橋本久仁彦さんへのメッセージなど、何かありましたらお書きください。
10月14日(日)までに最少催行人数に満たなかった場合は、中止にさせていただくことがございます。ご了承ください。
<キャンセル規定>
ご都合によりキャンセルされる場合は、
実施日21日前からキャンセル料をいただきます。
21日目にあたる日以前:無料
20日目にあたる日以降:20%
7日目にあたる日以降:30%
前日:50%
当日:100%
<会場へのアクセス>
【電車でやバスで来られる方】
・最寄駅:JR大糸線平岩駅(新潟県糸魚川市)
・行きの電車の例
7:10東京→12:22平岩 ※南小谷駅経由、あずさ利用
7:52東京→11:08平岩 ※糸魚川駅経由、新幹線利用
・帰りの電車の例
13:46平岩→18:55東京 ※南小谷駅経由、あずさ利用
15:06平岩→19:12東京 ※糸魚川駅経由、新幹線利用
【車で来られる方へ】
・会場には駐車場がありますので、
事前にご連絡いただければ車でお越しいただけます。
長野市、松本市、上越市からは2時間前後です。
<円坐とは?>
円坐とは、円坐守人の呼び掛けの言葉に呼応して、定められた場所と刻限に寄り合った坐衆(参加者)が、ただ円に坐り、成り行き(道往き)を共にすることです。
円坐守人は、円坐の呼び掛け人であり、円坐の坐衆の一人でもあります。
円坐守人の役目は、円坐の場所と刻限の決定(結界)を尊重し、「円坐」という出来事(アラハレ)に目を見張り、話し手の言葉(事の端)に耳を澄ませ、円坐守人として自らに約束した「聞く」という道を果敢に辿り、刻限まで円坐(坐衆)と共に在ることです。
※ウェブサイトより
<http://enzabutai.com/works.html> http://enzabutai.com/works.html
<橋本久仁彦さん プロフィール>
1958年大阪市生まれ。大学卒業後は高校教師となり、アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱したパーソン・センタード・アプローチに基づく「教えない授業」を10年間実践する。その後アメリカやインドを遊学し、人間同士の情緒的なつながりや一体感とともに発展する有機的な組織作りと、エネルギーの枯渇しない自発的で創造的なコミュニティの建設に関心を持ち続けている。
平成2年より龍谷大学学生相談室カウンセラー。様々な集団を対象とした非構成的エンカウンターグループを行う。
平成13年12月に龍谷大学を退職、プレイバックシアタープロデュースを立ち上げ、プレイバックシアター、エンカウンターグループ(円坐)、サイコドラマ、ファミリー・コンステレーション、コンテンポラリーダンスなど、フィールド(舞台)に生じる磁場を用いた欧米のアプローチの研究と実践を積み重ねるも、このたび、10年間の活動を終え、その看板を下ろす。
現在は、日本の新しい口承即興舞踏劇「きくみるはなす縁坐舞台」を実践する 坐・フェンスの座長として、その様式建築に注力し、きくみるはなす縁坐村塾も開講中。
ミニカウンセリング(傾聴空間建築)やファシリテーター(相聞円坐守人)のトレーニングクラスはライフワークとして継続している。 “目的を持たない生命体的集団”fence worksの後見役。高野山大学別科 スピリチュアルケアコース講師
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